ユーザーのニーズ
多くの企業がデータセンターを設立し、自社だけの内部のシステムを持っている。ゆえに、多くの企業は元のシステムから大容量ファイルを転送できるようにしたいと望んでいる。Raysyncや他ソフトウェアのSDKを整合する場合、既存のシステムコードを変更する必要があるため、二時開発と検証を行うために投入するコストが不合理になる。そのため、企業は元のコードを修正することなく、高速転送を入手したいと考える。Raysync転送プロトコルは多くの実践検証を経て、転送エンジンの高速転送力と安定性を実証している。
そのため、Raysync.ioはRaysyncプロトコルに基づくRaysyncProxyを開発した。企業は自身のソフトウェアを変更することなく、スタンダードのProxyプロトコルだけでRaysyncの高速転送力を整合することが可能になる
ソフトウェアの特徴
複数の代理プロトコルに対応
スタンダードのHttp/Http connect/Socks4/Socks4A/Socks5代理と透明代理(Linuxシステムのみ対応、iptables経由でTCP接続をリダイレクト)に対応している。透明代理はゲートウェイモードに使用でき、ハードウェアメーカーはRaysyncProxy、透明代理の2つの間のTCP接続とデータ転送を整合することができる
様々な整合方法に対応
RaysyncProxyは一つのプロセスとして単独実行でき、コマンドラインスクリプトで整合できる。また、RaysyncProxyはSDK開発パッケージを提供し、スレッドとしてユーザーのアプリケーション内で実行することができる
Raysync高性能
RaysyncProxyは、イベント駆動/非同期ネットワーク処理モデルに基づいて開発され、RaysyncProxyの単一接続は、通常のデスクトップ型CPUにおいて、千本以上のTCPの同時接続ができ、最大1ギガバイトのデータスループットが可能である。
極めて少ない資源使用
データ転送がない場合、CPUは使用されない。通常のデスクトップCPUにおいて、100MbpsのスループットではCPUの使用は20%を超えない。単一接続の管理構造のメモリ消耗は30KBを下回る
プラットフォーム間使用に対応
RaysyncProxyはWindows/Mac/Android/IOS/Linux/Unixなどの主流システムに対応する。
通常ソフトウェアはシームレスに整合する
RaysyncProxyはFTP/Http/ssh/Scp/Rsyncなど多くの通常ソフトとシームレスに整合でき、RaysyncProxyが提供するチュートリアルを通して、30分間以内に通常ソフトウェアとの整合を完成できる
技術原理
RaysyncProxyソフトウェアにはRaysyncProxyのクライアントとRaysyncProxyサーバーが含まれている。
分類 | 機能 | 配置方法 |
---|---|---|
RaysyncProxyクライアント | 標準的なHttpProxy/Socks Proxyインターフェース機能を外部に提供する。TCPリンクを受け取ると、リンクを作り、TCPリンク上のデータはRaysyncプロトコルを通して、RaysyncProxyのサーバーに送信される。 | クライアントと共に配置する。クライアントと同じパソコンに配置することも可能だし、異なるパソコンに配置することも可能である。 |
RaysyncProxyサーバー | RaysyncProxyクライアントと接続を維持しながら、実際の目標サーバーと接続する。RaysyncProxyクライアントのリクエストを受けると、実際のユーザーサーバーとTCP接続を確立し、実際の目標ユーザーサーバーにデータを転送する。 | サーバーと共に配置する。サーバーと同じパソコンに配置することも可能だし、異なるパソコンに配置することも可能である。 |
技術の流れ
TCPプロトコルは、ユーザーソフトウェアとRaysyncProxyの中間で終了する。TCPプロトコルがLAN内では、極めて低い遅延(1 ms)で作動し、パケットロスもない、まさに理想的なネットワークであり。この場合、TCPの効率が非常にあがる
クライアントとサーバー間のInternet転送は、Raysync転送プロトコルによって通信が行われる
クライアントは標準的なHttp/Socks代理インターフェースでRaysyncProxyと通信をするのみ、ソフトウェアを変更する必要はない
コアな利点
転送速度100倍アップ
実際の測定結果によれば、FTP/Webなど大容量ファイルの転送速度最大は100倍までアップ可能。単一接続の最大速度は1ギガバイトまで到達可能
リアルタイムでの転送体験を最適化
Raysyncプロトコルのマルチチャンネル設計のおかげで、データを転送する時、TCPの3ウェイ・ハンドシェイクによる遅延を省くことができる。よって、リアルタイム性が倍にもなる。
成功事例
瑞雲科技のファイルサーバーは中国電信のデータセンターにあり、アメリカの顧客データは北米のデータセンターにある。双方のローカルISP帯域は100Mbpsである。
FTP加速後の実際の比較(転送ファイルサイズ:1ギガバイト)
複数回の検証を経て、加速前1ギガバイトのファイルの転送は少なくとも6時間を要するのに対し、加速後はわずか3分間。加速効果は100倍を超えている。
Foxrendefarmは、RaysyncProxyプロトコルでユーザーのためにレンダリングした画像をダウンロードしている。
Foxrenderfarmはクラスタレンダリングとパラレルコンピューティング技術に専念し、アニメーションと映画エフェクト業界にクラウドレンダリングのサービスを提供するIT企業である。その顧客は主に海外から来ている。瑞雲科技の顧客(映画やアニメーションのレンダリングなど)は大量のレンダリング素材を提出する必要がある。レンダリング完了後、レンダリングの動画/写真の完成品をダウンロードしなければならない。転送容量が非常に大きいと言える(一回のファイル転送は数TBを超え、単体ファイルは200ギガバイト以上)。
瑞雲科技はこれまで伝統的なFTPで転送していたが、海外の取引先から遅いとのフィードバックを受けた。つまり、大容量ファイルの転送効率が非常に低いと言える。RaysyncProxyを使用してから、海外顧客への転送速度は100倍アップした。1テラバイトのデータは半日で終わるため、瑞雲科技の顧客の使用体験が大幅に上がった。